内視鏡室の新人看護師が覚えておきたい略語8選

内視鏡室に異動したばかりの看護師は、内視鏡室で使われる略語が分からなくて苦労するかもしれません。内視鏡検査の介助に必要な略語を覚えておくと、医師の指示を汲み取ることができ、スムーズに介助できます。1つめに覚えたい略語は「バイオプシー」です。生検のことを指します。生検と日本語で言う医師もいますが、バイオプシーと言う医師もいるので覚えておきましょう。2つめは「きょくちゅう(局注)」で、EMRやESDなどで粘膜下層に局注針を穿刺して局注液を注入することです。3つめの略語は「メレナ」で、下血のことです。次は「インジコ」です。インジコカルミンの意味です。青色色素で、胃や腸の中に散布すると表面の凹凸が分かりやすくなります。5つめに覚えておきたい略語は「フリーエア」です。消化管穿孔の際に、腹腔内に生じるガス像のことです。X線画像で確認できます。6番目は「ガストロ」。ガストログラフィンの略語で、透視下でガストログラフィンを使用して造影を行います。ガストロは、悪性腫瘍などによって生じる通過障害や、術後の吻合部縫合不全を評価する目的で使用されます。7つめの略語は「チュウチョウ(注腸)」です。注腸造影の略で、バリウムを肛門から大腸に注入して造影する検査です。癒着や病変があり、大腸カメラが奥まで入らない場合、注腸検査を行うケースがあります。8番目は「MT」。マーゲンチューブのことで、胃管のことです。胃はドイツ語でMagenと言います。これら8つの略語を内視鏡室で働く看護師は、覚えておくと良いでしょう。