内視鏡室からなぜ病棟へ申し送りをするのでしょうか?申し送りをする理由は、より良い看護を継続的に提供するためです。看護師が交代しても、次の看護師が患者の状態を正しく把握していれば、最適な看護を提供できます。内視鏡室から病棟への申し送りで大切なポイントは、病棟で必要な看護を受けられるように情報を正確に伝えることです。さらに、内視鏡室から病棟への看護ケアのポイントを伝えます。消化器専門病棟では看護ケアのポイントまで伝える必要はないかもしれませんが、混合病棟の場合は、伝えた方がよいでしょう。状況に合わせて看護師が判断します。申し送りでは、担当医師、実施した検査や治療内容、さらに検査や治療の結果と今後の方針を伝えます。内視鏡検査、治療の際の使用薬剤と投与量、鎮静薬を使用したかどうか、鎮静薬を使用した場合の投与量と投与時間を伝えます。その他に申し送る内容は、検査や術中の経過、バイタルサインの変化、ステントなどの挿入物、指示変更があるか、対極板を使用した場合は部位、皮膚状況に変化がある場合は対極板を外した後の状況などを伝えることができます。さらに、持参品の返却、安静度や食事に関する情報、病棟帰室後の看護の注意点なども申し送りします。これだけ伝えれば、内視鏡室から病棟看護師への申し送りは万全でしょう。申し送りに苦手意識を持つ看護師は少なくありませんが、質の良い看護を提供するためにぜひ的確に伝えましょう。
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